2008 ミラノサローネ フォリ/Fuori Salone
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2008年ミラノサローネフォリは雨が続きました。ミラノサローネ家具見本市が盛況と共鳴するように、デザイン大国イタリアの活気は留まる事はありませんでした。ミラノ市内のミラノサローネフォリ会場は、人混みであふれ、イタリア/ヨーロッパを中心に、スペイン、トルコ、アメリカ、中国、台湾など世界各国の新鋭デザイナー、アーティストが、インテリアのカテゴリーを越え、アートやファッション、建築などのアイデア力を作品にし、発表をしていました。ミズ インテリア コーポレーションの2008年の新しい企画として、ミラノサローネフォリレポートは、ミラノ在住の女性アーティスト伊藤福紫さんと宮山 香里さんに2008年ミラノサローネフォリを語っていただくことになりました。
 
伊藤福紫 2008 Fuori Salone ミラノサローネ フォリ
「 10 人のアーティストとのコラボレーションによる家具展」
北東イタリア / トレヴィーゾ の先鋭なリビング / バスルームの家具を開発をしているCAPO D 'OPERA社が、2008年ミラノサローネフォリを企画 、 日本人女性現代作藤家 伊福紫さんとイタリア人よる「 10人のアーティストによるコラボレーションによる家具展」を4月16日-21日開催されました。開催会場はミラノ市内/ トルトーナの毎年ミラノサローネフォリで話題になるIndustria Superstudio (インダストリア スーパースタジオ) DAY LIGHT でした。その伊藤福紫さんとイタリア人アーティストの作品を紹介をいたします。
 

会場のIndustria Superstudio DayLight

CAPO D 'OPERA社社長のSilvano Pierdona 氏(シルヴァーノ・ピエルドナ)
伊藤福紫氏は イタリアに 28 年在住
現在ミラノて゛作家活動を展開、1952年名古屋に生まれ、東京芸術大学日本画科を卒業後、大学院に入学、 1980年に イタリアに渡航、ミラノで、当初日本人の作家グループ SOU に属しながら活動しました。 そのなかで伝統的な日本画から離れ、様々な素材に積極的に取り組み、その表現も大きく変わりました。さらにグループ解散後、和紙とネオン管による光を組み合わせて設置する作品を作るようになって独自の表現を見出しました。 その作品は環境を意識したものであり、アクリル板を使うことによって光をコントロールしています。また、最近はさらにコンピュータを使った図像を作品に取り入れたり、その映像を古代遺跡に映写するパフォーマンスを行なうなど、ますます積極的な展開をされています。
http://www.valentinamarongiu.it
伊藤福紫氏の作品が紹介されているホームページ
伊藤福紫/ Fukushi Itoの作品  
 
Annalu( アンナルー ) 1976年ヴェネト生
   
 

 

  Alessio Bassan (アレッシオ・バサッサン)1962年ヴィ ツェンツァ生まれ。+Alessandro Trentin (アレッサンドロ・トレンティン)1977年ヴィツェ共同作  
Roberto Bertazzon (ロベルトメベルタッツォン) 1963年 トレヴィーゾ生まれ
 
Alberto Biasi (アルベルト・ビアージ)1937年パドヴァ生まれ Luigi Carboni (ルイージ・カルボーニ) 1957年ペーサロ生まれ

 

 

     

Riccardo Licata (リッカルド・リカータ) 1929年トリノ生まれ

Armando Comin ( アルマンド・コミン )ベッルーノ生まれ

         
Roberto Pietrosanti (ロベルト・ピエトロサンティ) 1967年アクィラ生まれ

 

   
   
    SILVIO PORZIONATO (シルヴィオ・ポルツィオナート) 1971年モンカリエーリ生まれ
 

 

 

専属デザイナーのAlessio Bassan氏(アレッシオ・バッサン) /CAPOD 'OPERA社の家具

ZONA TORTONA My Own Gallery /Bambay Sapphire Prize ( ボンベイ・サファイア賞 )

 
ZONA TORTONA の My Own Gallery で、ここ 6 年つづいている フォリ BOMBAY SPPHIA 賞の発表があり、日本人アーティストの東恩納裕一氏が受賞した。ガラスの素材という限定があるだけで後は自由テーマ。しかし、プロアーティストを対象としている。 東恩納氏はガラスというテーマにこだわらず、日常のなんでもない製品である照明用円形ネオン管でシャンデリアを作った。この作品が賞を取った一因には、規定概念からの解放、コンセプトの明快さにあるだろう。素朴なものをつかって豪勢さを演出する錯覚のアー ト。そしてなによりも視覚的な美しさがある。
審査員にはロン・アラッド、トム・ディクソン。ニコール・ファリをはじめとする 8 人の著名デザイナーが参加し、この賞の重要さをものがたっていた。最終日はジンパーティー。賞発表前の緊張感から解放されたラフな雰囲気の中、一番のっていたのはバーテンのお兄さんたちだったかもしれない。なんせ、ここはイギリス圏でイタリア語が通じないスペース。イタリア人のバーテンさんたちは語学ノイローゼからの解放だったかもしれない。
 

                          伊藤福紫 ミラノサローネ フォリに出品してみて

 
ミラノサローネ フォリのにぎわいはお祭り騒ぎ若者がたくさん集まって来て活気むんむん。デザインがこんなに多くの人の興味を引くようになったのに、フォリはかなりの貢献をしているように思える。それは若者の為だけでなく、専門家の関心をもひいている。製品として完成された家具の山を見た後に、ちょっと傾向のちがったものを見たいと、ミラノサローネ国際家具見本市 フェラ PHO の展示会場がしまった後にミラノサローネ フォリに足を運ぶ人も多い。そのため夜 10 時まで会場は煌々と照明が絶えない。  そこで未来の新傾向を発見する人も入れば、まったくオリジナルなほとんどインスタレーションといえるもの、つまりアートに出会うこともある。製品にならない自分の作品を発表したい若者が、道路に展示しているケースもある。
ミラノサローネ フォリの人気,関心が高まるにつれ、いろいろな企業が利用するようになり、発表スペースの借用料金がだんだん高くなって来て、若者には手が届かない状況になっている。 INTERNI の旗をもらうことか困難なのは周知だが、それ以前の問題である会場の確保が競争率大なのだ。
今、注目度 NO.1 のZONA TORTONA は、いくつかのエージェンスが貸しスペースを確保していて 、リクエストの中から誰に貸すか選択するのだが、 ちなみに、CAPOD'OPERA社 のミラノサローネ フォリ会場- Day Light Room の料金は 40,000 ユーロ。 この地域を他と違う魅力的なものに演出して行くことが目的、つまり同時にそれが選考基準となるのがひとつのポイントだ。 今回私が発表した CAPOD'OPERA 社も以前からアプローチしていて、ようやく今年 OK がでたそうだ。それは選考基準の「オリジナル性の高い企画」にあてはまったからとエージェンスの人が言っていた。
Zona Tortona地区のミラノサローネフォリ
 
 
「10 人のアーティストとのコラボレーションによる家具展」。応用芸術とよばれるジャンルで、近年注目されているエディション ( 製作数限定 ) ものとして販売している。アートと同じく 9 点まではオリジナルと見なすというものである。それぞれの作品の傾向を活かした家具は、観客の興味をおおいにひいていた。やや家具として部屋におくのははばかられるという評価の作品あり、あまりにも家具として成り立ちすぎて、デザインとアートの境目とは何かを考えさせられる作品あり、通常の家具にはないコンセプトをうちだした作品あり、家具も主張をもてるかというデザインを超えた問いを観客に提示していた。意見交換に花が咲くという場面もあり、アートと機能の融合を問いかける催しであり、ミラノサローネ フォリにふくらみを持たせたと評価できるだろう。 今回の作家選択は 30 代から 80 代、著名作家から無名作家までと幅広く、美術界での評価とまったくかけ離れた評価を観客がしていたのが印象的だった。ここでは名前や経歴でなく、ビジュアルで勝負なのだから。
作家にとっても新しい挑戦で、自分の世界が日常使われるものに入り込み、より人と接する可能性が増えるとい家具を通して対話ができるという面白さを発見することとなった。

日本人女性現代作家 とイタリア人よる「 10人のアーティストによるコラボレーションによる家具展」

 
CAPO D 'OPERA社は北東イタリア / トレヴィーゾ の先鋭なリビング / バスルームの家具を開発をしているメーカーです。
CAPO D‘OPERA社が 日本人女性現代作藤家 伊福紫氏とイタリア人よる「 10人のアーティストによるコラボレーションによる家具展」を4月16日-21日開催します。 開催する会場はミラノ市内/ トルトーナの毎年ミラノサローネ フオリで話題になる IndustriaSuperstudio (インダストリア スーパースタジオ ) DAY LIGHT です。発表される作品とビング/バスルームの家具のコンセプトは"ミニマリズムと装飾、豪華と簡素など、相反するもの美しさを探求する、そしてファンタジーとエモーションを組合です。 ミラノサローネ フオリの最後日に発表した作品を限定販売します。(先日、掲載しましたホームページの開催会場に間違いがありました。お詫びいたします。)
なおCAPO D 'OPERA社は2008年のミラノフィエラ見本市会場で開催される ミラノサローネ国際家具見本市(Hall 10 Stand E02)にも出展しています。
□参加するアーティストたち:
RICCARDO LICATA, ALBERTO BIASI, LUIGI CARBONI, ROBERTO PIETROSANTI, FUKUSHI ITO (伊藤福紫), ARMANDO COMIN, ANNALUIGIA BOERETTO, ROBERTO BERTAZZON, BASSAN&TRENTIN, SILVIO PORZIONATO
  CAPO D'OPERA 社ミラノサローネフォリの案内状
 
ミラノ サローネ フォリを企画した企業
CAPO D'OPERA SRL:
via Fornaci 23 - 31020 REVINE LAGO (TV) tel. 0039-0438-524179 fax 0039-0438-524189
http://www.capodopera.it/ E-mial capodopera@capodopera.i
t
下記のZona Tortona 地図をご覧ください。Industria Superstudi平面図
地下鉄 M2 線 PORTA GENOVA 駅下車  徒歩5分
期間 2008年4月16日-21日
開館時間 10;00-22:00
 

入場券無料

Zona Tortona
PORTA GENOVA 地下鉄M2ポルタジェノバ駅地域は音楽/ファッション/アート/デザイン/など芸術活動において国際的に知名度の高い地域です。この地域の邸宅、倉庫、ギャラリー、事業所の敷地で、ミラノ市内の中で話題性の高いミラノサローネ フォリが開催されます。
ポルタジェノバ/トルトーナ(Zona Tortona)地区周辺地図

ミラノ市ポルタジェノバ地域のトルトーナ(Zona Tortona)地区は ミラノ市内でも最も活発に ミラノサローネ  フォリが開催されています。このトルトーナ(Zona Tortona)のIndustria Superstudio (インダストリア スーパースタジオ) Superstudio Piu(スーパースタジオ・ピュー)の会場はインターナショナルなプレゼンテーションエリアで、毎年、 インテリアやプロダクト、ファッション、アートなどデザインを先駆けとなる企業と多様なクリエーターが参加し、それぞれの作品をアピールしています。

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宮山 香里 2008 Fuori Salone ミラノサローネ フォリ
ミラノサローネフォリ Fuori Milano Salone (イタリア語でfuori=外を表します)は、Rho Fiera ミラノサローネ見本市会場の外で行われる展示・イベントの総称であり、ここ数年ミラノ市全体を巻き込み、盛り上がりを見せてきました。ミラノサローネ見本市会場は、企業の商取引の場であるのに対し、ミラノサローネ フォリは企業やデザイナーの自由な発表の場です。見本市会場は様々な規制に加えブースのスペースに限界がありますが、ミラノサローネ フォリは会場の選定や展示によってブランドの個性が柔軟に表現でき、尚かつ様々なパーティーやイベントで話題を誘うこともできます。実際の商取引というよりは、プレスへのイメージ作り、デザイナーのインスタレーションの場であると言えるでしょう。  あいにくの雨模様に見舞われた本年のミラノサローネですが、ミラノサローネ フォリで見て回った幾つかの印象深い展示をご紹介したいと思います。  ミラノ在住者の視点では、ミラノサローネ フォリは主に以下の4つの地域に分けることができます。

宮山 香里 (みややま かおり)さん1975年東京生まれ, ミラノ在住。 1998 年慶應義塾大学文学部卒業。 学生時代、作家 向山貴彦と共同で 500ページから成るファンタジー小説を制作、発表。 1999年幻冬舎より全国出版、2001年文庫版としてロングセラーになる。 1998年から2001年よりIT企業にてE-Commerceサイトのデザイナーとして働く傍ら、石橋泰敏氏 (タマリンドマスタープリンター)に師事し美術とリトグラフを学ぶ。 2001年初個展開催後、渡伊しミラノ ブレラ国立美術学院絵画科入学。イタリア政府文部省主催「Premio delle Arti -イタリア芸術賞展-」版画部門グランプリをはじめ受賞多数。ブレラ卒業後、2008年春より ポーラ美術振興財団 の助成を得て、イタリア内外の展覧会に参加しながらミラノと東京を拠点に活動中。 ウェブサイト: http://www.studioetcetera.com/kaori/

 
1.トリエンナーレ (La Triennale)
ミラノ中心北西部に位置するイタリアデザインの拠点でもあるミラノトリエンナーレ。デザイン美術館・図書館・本屋などが一体化した文化機関であり、毎年様々な企業がここで展示を行います。ちなみに、トリエンナーレは東京汐留の Shiodome Italia クリエイティブセンター内に展示空間ラ・トリエンナーレ・ディ・ミラノ東京をオープンしています。(.http://www.shiodomeitalia.com/modules/triennale03/) ここを舞台に行われた数ある展示の1つ、サローネ初参加 Canon による "NEOREAL"。 前半は日本美術を代表する屏風絵を大判プリンターによって再現した「綴プロジェクト」。本物に近い再現度で、昨今の高度な印刷技術を見ることができます。 後半は廣川玉枝 (ファッションクリエイター)の黒のレースの壁紙とマネキン、石上純也(建築家)の鉛筆画を再現した出力紙による椅子の真っ白なインスタレーション。変化に富み、イン パクトのある展示でした。 トリエンナーレの裏手はセンピオーネ公園に接続する広い庭園になっています。 Kartel (カルテル) は椅子の形をした植栽のそばにストゥールをインスタレーション。あいにくの雨続きでしたが、時折の晴れ間に光る色とりどりのプラスチック家具と自然の緑が映える明るい展示に仕上がっていました。
2:トルトーナ地区 (Zona Tortona)
 
 

ここ数年最も盛り上がりを見せているトルトーナ地区。ミラノ南西部に位置し、ポルタジェノヴァ駅裏手に広がる一帯です。トルトーナ通り (Via Tortona)とサヴォナ通り(Via Savona)を中心とした界隈にある工場跡スタジオ・オフィス・住居等を利用して展示が行われます。近年、デザイン・クリエイティブ系のスタジオが続々とオープンし、最もエネルギッシュなエリアとして知られていま

ZZona Tortona地区のミラノサローネ フォリの入場券
ルトーナ地区入り口は、ポルタジェノヴァ駅から渡る緑の歩道橋が目印。 毎年ここを渡るだけで一苦労なほどの人混みです。
 
 
 
トルトーナ地区で昨年に引き続き最も注目度の高かったクリスタルメーカー/スワロフスキー
昨年と同様サヴォナ通りの大きな空間にて "SWAROVSKI CRYSTAL PALACE"を開催しました。パーティーが行われた4月16日の夜は、招待状を持っていても入場規制で入れないほどの盛況ぶり。中に入るのに1時間待ち…という状況でした。旬な10名の有名デザイナー達とのコラボレーションでクリスタルを用いた様々な家具・オブジェが展示されましたが、その豪華さには目を見張る物があります。
 
吉岡徳仁この春オープンした銀座のスワロフスキーショップデザインも担当した吉岡徳仁は、クリスタルを埋め込んだストゥールをインスタレーション。そのシンプルなデザインといい、絶妙な配置といい、美しさと洗練さで際立っていました。
 
Paul Cocksedgeはクリスタルをつなげたカーテンを発表。壁に映った影の美しさもさることながら、前方にある鏡に映り込んだカーテン表面にはモナリザの顔が!光の反射の物理的作用の異なるクリスタルをつなぎあわせ、鏡に映った時に模様が見える仕組みになっていると本人自ら説明してくれました。  
 
 
 
サヴォナ通りを平行して走るトルトーナ通りの中心的存在 Super Studio Piu`界隈は、元工場跡を使ったスタジオや展示場などの大きな空間を用いて、毎年様々な有名デザイナーブランドの展示が行われます。昨年にくらべ、悪天候も手伝って今年はパワー不足の印象。内容も目新しいものが少なかった気がします。  その中でも YAMAHAの展示 "key for you"は高評判。3回目のサローネ参加となるYAMAHAはライフシーンに合わせた7つのプロトタイプを提案しました。特に気に入った2つkey for livingとkey for journeyをご紹介します。“ key for living ” : 床にもソファーにもテーブルにも置けるキーボード。四方に搭載されたスピーカーにより、リビングの中心から全ての方向にサウンドを響かせます。友達や家族とキーボードを囲んでおしゃべりしたり、音楽を奏でたり。“ key for journey ” : 旅のお供にこんなキーボード付きスケッチブックはいかがですか。予期しない瞬間に訪れたアイデアを書き留めたり、メロディーにしたり。作曲家のお友達にプレゼントしたくなりました。閉じてもこんなにおしゃれです。

室内は全体的に白を基調とした落ち着きのある展示。 BGMの生演奏も素敵でした。
トルトーナ地区で印象深かった マーティン・バース (Maarten Baas) の展示をご案内しましょう。トルトーナとサヴォナ通りの中間を平行に走るヴォゲラ通り (via Voghera)の自動車修理場を舞台に個性的な展示を行った1978年ドイツ生まれの若手デザイナー。彼は数年前のサローネにて「スモーク」という既成の骨董家具を燃やしただけの意表をつく作品で一躍注目を浴びました。オランダの有名デザイン大学アイントフォーフェンアカデミーの卒業制作として発表された「スモーク」シリーズによって、世界中のメディアや先鋭的な審美眼を持ったバイヤー達に支持されました。その後も工業用粘土を使用したクレイ・ファニチャーシリーズなど、常にデザイン界の既成概念を打ち破るような制作を続け、目の離せない存在となっています。 今回の展示は、そんな彼の個性溢れた作品を自動車修理場という特殊な場所で回顧的に見ることができました。 自動車修理場の内装をそのまま使用し、リアルな修理器具や棚の合間にバースの家具シリーズを配置。 力の抜けた実験的なプレゼンテーションに個性が光ります。なかなか真似できない展示方法。彼のデザインについての詳細のホームページ:http://www.maartenbaas.com/

「スモーク」の机/「クレイ・ファニチャー」シリーズの青い椅子

「スモーク」のオリジナルプロトタイプ

3: ブレラ・ガリバルディ地区 (Brera, Galibardi)

ミラノ中心北部に位置するブレラ絵画館、ガリバルディ駅をつなぐ一帯、ブレラ・ガリバルディ地区でも毎年同様たくさんの展示が開催されました。ここはもともとデザインショールームが多数存在する地区でもあり、アート・ファッションの中心地でもあります。  今年からガリバルディ通り (Corso Galibardi)にショールームを移転した アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen) のショールームをのぞきました。デンマークの建築家・デザイナーとして有名なヤコブセン。北欧モダンのセブンチェア、スワンチェア、エッグチェアは日本でも人気です。このアルネ・ヤコブセン エッグチェアの 50周年を記念し、50種類の特製エッグチェアを展示する企画も別会場で開催されました。デンマーク人現代美術家Tal R とのコラボレーションで、個性溢れるテキスタイルをパッチワークした50種のエッグチェアが、セレクトショップCorso Como10内のギャラリーCarla Sozzaniにて展示されました。白いニュートラルなギャラリー空間に色とりどりのエッグチェアが並んでいて壮観です。

壁に設置された椅子がデコレーションになっています。

コルソコモ 10内のカルラソッツァーニギャラリーにて
北欧つながりで、フィンランドブランド マリメッコ (marimekko) のショールームにも足を運びました。マリメッコは生活雑貨、インテリアなどを扱うブランドで、鮮やかな色のシンプ ルなファブリックが印象的です。今回のサローネでは、インテリアのデコレーションとして、春の新作テキスタイルが提案されました。 こちらも地元フィンランドのアーティストとのコラボレーションで、牛のドローイングパターンのファブリックを中心に展示。 Miina Akkijyrkkaは牛をモチーフにしたドローイング、絵画、彫刻などで有名なアーティスト。彼女自身が牧場を所有しており、毎日接する牛たちがモチーフになっているだけあって、ドローイングの線もリアルで生き生きしています。アルテック(Artek)の協力で、サローネ期間だけのかわいらしいミルクバールも併設され、ミルクシェイクが振る舞われました。ほのぼのとした中にもセンスの光るフィンランドらしいプレゼンテーションでした
 
エネルギッシュなフィンランドアーティスト Miina Akkijyrkka  
   4:ドゥオーモ・サンバビラ・トゥラーティ地区 (Duomo, San Babila,Turati)
ドゥオーモを中心に、トゥラーティ通り (Via Turati)からサンバビラ駅をつなぐミラノの中心地一帯でも、ショールームやウィンドウ内で多数の展示が見られました。 トゥラーティ通りにあるムゼオ デッラ ペルマネンテ (Museo della Permanente)で開催された レクサス (Lexus)の展示を最後にご紹介しましょう。毎年注目度の高いレクサスは、車のデザインコンセプト・哲学をインスタレーションによって世界に発信しています。4度目参加の本年はコラボレーションデザイナーに佐藤オオキ率いるnendoを迎え、レクサスのデザイン哲学 ” L-finess ” を受けて ” elastic diamond ” をコンセプトに家具・オブジェデザイン、空間インスタレーションを展開しました。

 
ダイアモンドの硬くて強い分子構造をモチ ーフにした椅子やオブジェ。「光」のみならず、人感センサーによって周囲の環境に反応する「動き」も加わり、柔と硬、静と動、光と闇、などの相反する概念をうまく見せることに成功していたと思います。インテリジェンスな nendoの姿勢が体現された展示でした。

以上、4つの地域に分けてミラノサローネフォリをご報告しました。まだまだおもしろい展示がミラノ中で開催されていましたが、残念ながらすべて回るのは時間的に不可能です。商取引が本来の目的であったミラノサローネ国際家具見本市も、今やミラノサローネフォオ抜きには語れなくなりました。企業やプロフェッショナルの商談という側面から、町全体を巻き込んだプレゼンテーションやコミュニケーションとしての側面が中心になりつつあると実感します。  ミラノに住み始めて7年目になりますが、毎年ミラノサローネには多かれ少なかれ足を運んできました。浪費とモノで溢れかえるミラノサローネに疑問を感じることもありますが、その一方で、デザインの名のもとにこれだけの規模のプレゼンテーションを凝縮して見られる醍醐味は大きいと感じます。空間の中での位置づけ、見え方、役割など、家具デザイン本来の目的、そしてものづくりの過程などを提示できるミラノサローネフォリは、売買のビジネスという目的とはまた別の視点から、インテリアの世界を提示することができる貴重な機会と言えます。イタリア・ミラノという町が持つ文化的風土、そして洗練されたセンスを持つ人々という条件が揃ってこそ世界規模のミラノサローネデルモービレ( Milano Salone Internzionale del Mobile )は拡大し続けているのでしょう。

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